研究課題
1.観測航海の成果今年度は、インド洋中央海嶺、大西洋中央海嶺の熱水活動探査観測を重点的に実施した。インド洋では英国による中央インド洋海嶺観測観測航海2航海に、沖野および研究協力者2名が参加した。中央インド洋海嶺では、同海嶺でははじめて深海曳航サイドスキャンソナーの観測を実施し、火山活動、断層分布の詳細を明らかにした。大西洋では、北大西洋アゾレス三重会合点航海(フランスによる航海に、研究協力者1名、大学院学生1名が参加)では、東京大学海洋研究所で開発した深海三成分磁力計をフランスの無人潜水艇ビクトール号に搭載し、熱水活動地域のグリッド測線による精査を実施し、熱水地域においてこれまでで最も精度の高い地磁気データを取得した。2.研究集会の企画参加による成果研究代表者玉木が欧州地球科学会議に出席し、欧州、ロシアのインターリッジ計画各国代表者と会談し、特に北大西洋における今後の中央海嶺共同研究に関する打ち合わせ協議を行った。その結果に基づき、平成15年度からの3ヵ年計画の科研費基盤A計画の申請、およびフランス国立海洋研の研究者との共同プロポーザルのフランス政府への提出を果たした。その他、研究分担者長沼をインターリッジ熱水生物学シンポジウム(フランス)、同中西を米国地球物理学会に成果発表のために派遣した。3.招聘研究による成果フランスおよびイエメンから研究者各1名を招聘し、研究代表者玉木、研究分担者藤本が共同首席研究員として実施した、インド洋アデン湾リフト系航海(東大海洋研究所白鳳丸により平成12年度に実施)の観測データの解析処理および結果に関する議論を行った。成果は印刷公表準備中である。
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