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1999 年度 実績報告書

北アナトリア断層帯における活断層深部構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11694063
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京工業大学

研究代表者

本蔵 義守  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00114637)

研究分担者 松島 政貴  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20242266)
伊東 明彦  宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (70134252)
大志万 直人  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70185255)
大久保 修平  東京大学, 地震研究所, 教授 (30152078)
キーワード地震空白域 / 北アナトリア断層 / 余震 / 地磁気・地電流 / 比抵
研究概要

トルコ北西部の北アナトリア断層にはいわゆる地震空白域があり、ここでの近い将来の大地震の発生が心配されていた。想定地震が発生する前に、震源域や地震発生メカニズムなどに関する基礎的研究を行うことが本研究の目的であった。ところが、1999年8月17日3時1分38秒(トルコ時間)に、ついにマグニチュード7.4の地震が発生してしまった。本研究チームは、これまでボアジチ大学の研究者と共同で各種現地調査観測を行なってきたが、今回もこれまでと同様,夏休み期間を利用して現地共同観測調査を行なう計画を立てていた。地震はこの現地調査観測中に発生した。
地磁気・地電流観測は7月下旬に開始し、9月末に終了する予定であった。8月16日の夕刻から17日の朝にかけて、今回の地震の震源域のごく近傍の4観測点で観測を行なっていた。その結果、地震時の電磁場変動を明瞭に検出することに成功した。これは大きな成果である。地震観測については、すでにIZINETとよんでいる観測網を設けており、定常観測を行なっていた。これにより、今回の地震の前の地震活動状況は把握できていた。地震発生後はただちに観測強化計画を立て、地震発生後4日目から観測を開始することができた。こうした観測から得られた余震分布を詳細に検討した結果、余震の起こり方が空間的に不均一であり、いくつかのクラスターが見られること、そしてクラスターとクラスターの間には顕著な余震の空白部が存在していることがわかった。地磁気・地電流観測からは、本震近傍の深さ20kmまでの比抵抗構造断面を求めることができた。この構造を余震分布と比較すると、余震は比抵抗の高い領域で発生していることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 本蔵義守,伊東明彦,大志万直人: "観測網の中でおこった地震"科学. 70巻. 109-112 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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