研究課題/領域番号 |
11694072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
家森 俊彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40144315)
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研究分担者 |
竹田 雅彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30236484)
亀井 豊永 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10233967)
荒木 徹 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50025433)
佐納 康治 朝日大学, 経営学部, 講師 (50257531)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 地磁気 / 地磁気観測 / 地磁気擾乱 / 磁気圏電流 / エールステット衛星 / HFレーダー / 電離層不規則構造 / 沿磁力線電流 |
研究概要 |
(1)地磁気データの取得とデータ交換方式の研究 1.ペルーのワンカイヨ観測所からの準実時間地磁気データ転送が実現した。平成13年2月にはペルーPiura(PIU)観測所からのデータ取得を開始した。 2.インターネットによりアリバーグ観測所から安定してデータが送られるようになった。平成13年3月インドのAlibag観測所に同じく送信機を設置した 3.旧フランス領内で観測された地磁気データの交換について打ち合わせを行った。1969年以降のデータを含む大量の高時間分解能データが提供された。 4.平成12年11月ウルムチ観測所にフラックスゲート磁力計を設置、観測を開始した。 5.平成13年3月シベリアの新観測所Pcvekに磁力計とひまわり衛星経由の実時間転送用送信機を設置した。 (2)地磁気擾乱を引き起こす磁気圏-電離層3次元電流系の研究 1.デンマークが打ち上げた地磁気精密観測衛星エールステッドの共同解析に参加し、昼側で電離層に流れ込みオーロラ帯を経由して夜側から磁気圏に流れ出る沿磁力線電流の存在を確認するとともに、地磁気擾乱に於ける重要性を明らかにした。また、南北両半球を結ぶ沿磁力線電流の存在を確認した。 2.中緯度の地磁気観測データを統計的に詳しく解析することにより、昼側で電離層に流れ込みオーロラ帯を経由して夜側から磁気圏に流れ出る上記の沿磁力線電流と基本的に調和する磁場変化を求めた。また、この電流強度が季節や太陽活動度によりかなり変化することを明らかにした。 3.当グループが算出している地磁気指数の一つである中緯度非対称地磁気擾乱指数ASYは、上記昼側で電離層に流れ込みオーロラ帯を経由して夜側から磁気圏に流れ出る沿磁力線電流の効果をモニターしていると考えれば、AEやap(Kp)指数との相関がよいことなどが説明できることを示した。 (3)極域HFレーダー観測の解析 1.極域HFレーダー観測の解析に参加し、極域電離層不規則構造の特性と発生メカニズムを統計的分布と理論的考察を基に明らかにした。
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