研究分担者 |
羽澄 昌史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20263197)
瀧田 正人 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20202161)
長島 順清 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90044768)
稲垣 隆雄 高エネルギー加速器研究機構, 素核研, 教授 (60044757)
原 隆宣 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70283827)
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研究概要 |
1996-1997年に収集したデータの解析を行った結果、次の主な結果を得た。 K_L,K_S→π^+π^-,π^0π^0の4種類の崩壊の分岐比の二重比を測定した結果、この比が1から約7シグマで有為にずれている事がわかった。これにより、CPの破れはK^0とK^^-^0の間の混合だけで起きているのではなく、K^0→ππの崩壊の過程においても起きていることが確定した。これにより、CPの破れを説明していたSuperweakモデルは否定された。 また、K_L→ππeeの崩壊において、ππの作る平面とeeの作る平面の間の角度の分布がCPの対象性を破っていることをはじめて発見した。これは、運動力学的な変数の分布としてCPの破れが観測された初めての例である。さらに、この崩壊における構造関数を測定し、ベクターメソンの寄与があることを示した。また約1500事象を用いてその分岐比を測定した。 さらに、CPの破れの効果が大きいと予測される稀崩壊、K_L→π^0ee,K_L→π^0μμについてその分岐比の上限値を約1桁下げた。BR(K_L→π^0ee)<5.64×10^<-10>(90%CL,preliminary)、BR(K_L→π^0μμ)<3.8×10^<-10>(90%CL,submitted to PRL)。さらに、K_L→π^0ee崩壊に対するバックグラウンドであるK_L→eeγγの分岐比を正確に求めた。また、K_L→π^0μμに対するバックグラウンドであるK_L→μμγγを4事象初めて観測し、その分岐比を求めた。 また、1999-2000年に二回目のデータ収集を行い、統計量を約2-3倍に増やした。
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