研究課題/領域番号 |
11694087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
季村 峯生 山口大学, 工学部, 教授 (00281733)
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研究分担者 |
崎本 一博 宇宙科学研究所, 宇宙空間原子過程研究室, 助手 (60170627)
島村 勲 理化学研究所, 原子物理学研究室, 副主任研究員 (30013709)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | ボーズ・アインシュタイン凝縮 / 超低ケルビン温度 / van der Waals力とCasimir-Polder力 / 原子散乱理論 / 多体効果 / Rydberg原子 / 電子付着 / スピン交換過程 |
研究概要 |
(1)van der Waals力やCasimir-Polder力についての物理的根拠、衝突過程への影響及び相互作用の高精度数値計算法等について確立し、散乱理論に多体効果を導入する理論的枠組みを開発・改良した。さらに弱長距離力を散乱理論に組み入れ超低速原子散乱過程について温度領域の変化、トラップ内原子種等種々パラメータを変え計算を実行し詳細な知見を得た。 (2)電子付着理論の整備・拡張を行い、極超低温での電子付着過程についての数値計算を実行し、このエネルギー領域での電子付着過程は考えられていたよりも2-3桁大きな断面積を与えることを新しく見出した。 (3)理化学研究所で低速イオンと原子との衝突による電子捕獲とスピン交換過程の実験を行い、極低温原子衝突によるスピン交換過程の温度依存性、粒子依存性などについて、興味有る結果を得た。 (4)原子と分子との極低温での衝突による弾性散乱過程について、分子の内部状態依存性の研究を実施し、入射粒子としてH原子、標的分子としてCO分子を使い、CO分子の回転状態をJ=0-5(mK以下の温度に対応)を変化させ入射粒子のエネルギー分布変化を調べた。その結果、分子の回転状態によって、入射原子のエネルギー分布が実験で予想されたよりも大きくゆがむ結果が得られた。
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