研究概要 |
本年度は以下に示したように、研究計画に沿って研究を進めることができた。 ● 8月には、「外惑星の磁気圏に関する研究会」(フランス、パリ大学)を機会に、Carrを除く共同研究者と研究協カ者が集まり、赤外と電波領域で観測される木星磁気圏現象について、ディスカッションを行うことができた。これまでに蓄積されたデータ中の情報を引き出すとともに、秋以降の観測計画について打ち合わせを行った。 ● 佐藤とConnerneyは、7月末〜8月初旬、9月下旬、10月中旬、11月初旬にIRTF望遠鏡(米国ハワイ州)を訪れ、木星オーロラ現象の赤外線観測を実施した。9月以降の観測は、パリでの打ち合わせに沿って行われ、情報を最大限活かせるように考慮した。画像データの一次処理を終了した。赤外オーロラの詳細と、衛星イオと木星磁場との相互作用について、新しい知見を得ている。 ● 今井とReyes,Carrは、9月〜11月の間に、赤外線観測と近接した時期の木星電波観測を実施した。電波データの処理と解析を継続中である。 ● 赤外と電波の双方で、徒来の解析結果を論文にまとめた(論文出版の他、パリでの研究会、アメリカ地球科学連合年会、イギリス王立協会会議などで報告)。双方のデータの突き合せ作業も、開始した。
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