研究分担者 |
森田 洋平 高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 助手 (00212267)
佐々木 節 高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 助手 (50259983)
蔵重 久弥 神戸大学, 理学部, 助教授 (20205181)
浅井 慎 広島工業大学, 電気工学科, 助教授 (40192926)
吉田 肇 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10111775)
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研究概要 |
GEANT4に実装されている電磁及びハドロン・シャワー計算プログラム正当性をATLAS実験の電磁およびハドロン・カロリメーターの実験データを使って評価した.具体的な評価手順は以下のとおりである. 1)ATLAS実験用電磁およびハドロン・カロリメーター統合ビーム試験で取得されるデータの保存形式の設計及び実装を行った.この保存形式に従い,テストビームで得られている,電磁カロリメーター独自のエネルギー分解能とハドロン・カロリメーター独自のエネルギー分解能,そして電磁及びハドロン・カロリメーターを合体させた状態でのエネルギー分解能の測定結果を集約し,生データとしてデータベースに保存した. 2)GEANT4を用いてテストビーム実験用電磁カロリメーターとハドロン・カロリメーターの幾何学形状及び粒子応答プログラムをシミュレーターへ実装した.テストビーム実験で用いられるデータ保存形式と同一形式のシミュレーション・データ出力が可能となるようにシミュレーターを完成させた. 3)実完成させたテストビーム実験用シミュレーターにより電磁カロリメーターとハドロン・カロリメーターの粒子応答シミュレーション・データの大量生成をおこなった.そして,このシミュレーション・データをあたかも生データとみなし,電磁カロリメーター,ハドロン・カロリメーター及び,これらを合体させた条件でのエネルギー分解能をもとめ,その計算結果と実験データと比較した.その結果,シミュレーションが実験データを再現しない部分について,Geant4プログラムに改良を加えた.
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