研究課題/領域番号 |
11694105
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
山根 功 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (50013769)
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研究分担者 |
高野 進 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (00044743)
二宮 重史 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (10044778)
入江 吉郎 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00124173)
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キーワード | 核破砕パルス中性子源 / 大強度陽子加速器 / 日米英三カ国共同研究 / ビーム負荷 / 低い出力インピーダンス / 空間電荷力 / セカンドハーモニック空洞 / ビーム損失 |
研究概要 |
中性子散乱実験の為の中性子源には、これまで原子炉が使用されてきた。しかし、世界的な傾向として原子炉は老朽化しており、これに代わる加速器を用いた大型のパルス中性子源の開発研究が必要になった。新しい中性子源は、高速に加速された陽子(正電荷をもつ素粒子)とタングステン等の重金属との核破砕反応で発生する中性子を利用する。本研究は大強度の陽子ビームを安定に供給するための加速器技術を日本、米国及び英国の三カ国で共同研究するものである。主な問題点は、ビーム負荷に打勝って安定な加速を行うこと、空間電荷力によるビーム不安定を回避すること、及び避けられないビーム損失をどのように処理するか、の3点である。現在世界最高の陽子ビーム出力をもつ加速器は、英国ラザフォードアプルトン研究所のISISシンクロトロンで、出力は160キロワットである。この加速器に、3カ国の共同出資で開発した非常に低い出力インピーダンスをもつ新しい高周波加速装置を平成14年度に導入し、次世代の大型パルス中性子源に必須の技術である「ビーム負荷及び空間電荷力を制御する新しい方式」を確立することが本共同研究の目的である。 平成12年10月、英国よりセカンドハーモニック加速空洞及びバイアス電源が、また米国より陽極電源が高エネルギー加速器研究機構に搬入され設置が完了した。日本の担当である新しい高周波増幅器は平成13年2月に製作を完了した。これは高い電圧利得と広帯域を有しながら、出力インピーダンスはカソードフォロワーと同程度(約20オーム)という極めてユニークな装置である。3月には米国の共同研究者2名を招聘しシステムの全体調整試験及びシステムパラメータの測定を行った。
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