新規なアルミニウム表面技術の開発に関する研究

2001 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 11694112
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 高橋 英明 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70002201)
• 研究分担者: 坂入 正敏 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50280847) ; 清水 健一 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (20170970)
• キーワード: レーザー照射 / アルミニウム / 波長分光エリプソメトリー / アノード酸化皮膜 / グロー放電分光分析

研究概要

本研究課題は、国際共同研究プロジェクトであり、本年度はプロジェクトの3年目にあたる。平成13年度には、以下の交流活動を行った。
1.H.13.4.20-H.13.4.21
高橋英明教授が、ブリュッセル自由大学にH.Terryn教授を訪ね、本年度の交流および報告書のまとめ方について討論を行った。
2.H.13.8.6-H.13.8.17
H.Terryn教授が、北海道大学を訪れ、アルミニウムのアノード酸化皮膜生成時における熱移動について講演を行うとともに、アノード酸化皮膜の新機能について討論をした。その後、慶応大学を訪れ、清水健一教授とアノード酸化皮膜のキャラクタリゼーションについて討論した。
3.H.13.8.19-H.13.8.31
坂入正敏助手および清水健一教授が、ブリュッセル自由大学にH.Terryn教授およびJ.Vereecken教授を訪ね、講演するとともに、アノード酸化皮膜の構造と機能とに関して議論した。坂入はその後、ノルウエーのProf.NisanciogluおよびドイツのProf.Plieth教授を訪ね、意見を交わした。また、清水は、イギリスのProf.Thompsonを訪ねた。

研究成果

• [文献書誌] T. Kikuchi, S. Z. Chu, S. Jonishi, M. Sakairi and H. Takahashi: "Local surface modification of aluminum by laser irradiation"Electrochimica Acta. 47. 225-234 (2001)
• [文献書誌] Watanabe, K. Sakairi, M. Takahashi, H. Takahiro, K. Nagata, S. and Hirai S.: "Formation of Composite Oixde Films on aluminum by Sol-Gel Coating and Anodizing -For development of high perfomance aluminum electrolytic capacitors-"Electrochemistoru. 69. 407-413 (2001)
• [文献書誌] Z. Kato, M. Sakairi, and H. Takahashi: "Fabrication of Grooves on Aluminum Surface with Atomic Force Microscope Probe Processing"J.Electrochem.Soc.. 148・11. B473-B481 (2001)
• [文献書誌] K. Watanabe, M. Sakairi, H.Takahashi, K. Takahiro, S. Nagata, and S. Hirai: "Anodizing of Aluminum Coated with Silicon Oxide by a Sol-Gel Coating"J.Electrochem.Soc.. 148・12. C790-C798 (2001)
• [文献書誌] 菊地竜也, 坂入正敏, 高橋英明: "アノード酸化・レーザー照射・電気化学的手法によるアルミニウムの表面マイクロテクノロジー"表面技術. 52. 84-85 (2001)
• [文献書誌] 高橋英明, 坂入正敏, 菊地竜也: "アルミニウムのアノード酸化を利用したプリント配線基板の作製"表面科学. 22. 370-375 (2001)