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1999 年度 実績報告書

最小侵襲生体医療光学における高機能先端デバイス

研究課題

研究課題/領域番号 11694120
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

宮城 光信  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90006263)

研究分担者 原 啓明  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60005296)
石 芸尉  東北大学, 電気通信研究所, 講師(中核的研究機関研究員)
松浦 祐司  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
キーワード最小侵襲医療 / 赤外レーザ / レーザ医療 / 中空ファイバ / 赤外ファイバ
研究概要

本研究は,レーザおよび伝送装置に深い知識を有する物理学者,工学者,および装置を使用する立場の臨床家でチームを構成し,赤外,あるいは近赤外レーザ用の各種高機能先端デバイスを実現することを目的とする.使用目的としては主に歯科治療を想定し,根幹治療など極細部へ効率よくレーザ光を導くための光学デバイスを開発する.本年度の研究成果は以下の通りである.
1.入射結合器と出射装置の設計・製作
レーザからのビーム形状は多種多様であるため,任意の強度分布を有するレーザ光を効率よく中空導波路に導くためのレンズ付きテーパ結合器の設計・製作を行った.Er:YAG,CO2レーザ対応の素子の実現を目指し,出射装置としての充実-中空融合型入射系についても検討した.
2.超細径中空伝送路の製作と評価
内径500ミクロン以下のポリマー内装銀中空導波路の製作・評価技術を確立した.開発された細径導波路は高い可撓性をもち,かつ伝送特性にも優れていることから,この導波路をEr:YAGレーザ光用素子として,歯髄根幹治療,生体アブレーションへ応用することについて検討した.
3.中空導波路の近赤外・赤外波長帯での評価
Nd:YAGレーザに対しての中空導波路の特性を評価し,中空導波路の新しい応用に向けての基礎検討を行った.予備実験の結果,Nd:YAGレーザ基本波(波長1064nm),2倍波(532nm),3倍波(355nm)の高効率伝送が可能なことは明らかになった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Jelinkova et al.: "High-power Nd: YAG laser picosecond pulse delivery by a polymer-coated silver hollow-glass waveguide"Onp. Lett.. 24・14. 957-959 (1999)

  • [文献書誌] 松浦祐司ほか: "パルスレーザー伝送用中空光ファイバー"応用物理. 68・1. 41-43 (1999)

  • [文献書誌] Y.Shi et al.: "Low loss smart hollow waveguides with new polymer coating material"Opt. Laser Technol.. 13・2. 135-140 (1999)

  • [文献書誌] 松浦祐司ほか: "中空ファイバによるレーザー光伝送"レーザー研究. 27・3. 173 (1999)

  • [文献書誌] S.Sato et al.: "Vacuum-cored hollow waveguide for transmission of high-energy, nanosecond Nd: YAG laser pulses and its application to biological tissue ablation for the infrared"Opt. Lett.. 25・1. 49-51 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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