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1999 年度 実績報告書

プロスタグランジン受容体をターゲットとしたPETトレーサーの創製と活用

研究課題

研究課題/領域番号 11694143
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 正昭  岐阜大学, 工学部, 教授 (90093046)

研究分担者 細谷 孝充  岐阜大学, 工学部, 助手 (60273124)
渡辺 恭良  大阪市立大学, 医学部, 教授 (40144399)
野依 良治  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50022554)
松村 潔  京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (10157349)
キーワードPET法 / プロスタサイクリン / in vivo / 15R-TIC / 光親和性標識 / 制癌性PG
研究概要

本研究では、陽電子放射断層画像撮影法(PET法)によるプロスタグランジン(PG)受容体の局在解析およびPGのin vivo動態解析を行うため、PGおよびPET解析研究を行う日本側グループと、高性能PET装置を持つウプサラ大学との共同研究を進めている。本年度は、まず、脳内中枢型プロスタサイクリン受容体特異的リガンドである15R-TICのPETトレーサー化に向けたポジトロン核導入法の確立のため、実際にウプサラ大学PETセンターに出向き、専用合成装置を使って条件検討を行った。予備的ではあるが、ポジトロン核^<11>Cの高速導入法の確立により、比活性の極めて高い放射リガンドの合成に成功している。また、生きた動物に適用するための安全性、再現性に関する実験の検討を開始した。さらに、脳内プロスタサイクリン受容体捕獲・同定のため、15R-TICをもとにした光親和性標識リガンドを設計し、その合成を進めている。脳内到達性、代謝安定性の向上を目指した分子設計も並行して進めており、いくつかの新規誘導体の合成にも着手した。一方、新たな生理作用を示すプロスタグランジンリガンドの分子設計を行い、その合成に成功した。今後、活性を含めた機能評価を進めてゆく。また、制癌性PGの代謝挙動を検討し、立体化学に基づく構造修飾により代謝安定でかつ高活性な類縁体PGの創製に成功した。現在、本PGリガンドのPETトレーサー化に向けて、ポジトロン核導入法の検討を行っている。以上、本年度の研究は概ね計画通りに遂行できた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] M.Suzuki et al.: "15-Deoxy-16-(m-tolyl)-17,18,19,20-tetranorisocarbacyclin:a simple TIC derivative with potent anti-apoptotic activity for neuronal cells."Chem.Commun.. 307-308 (1999)

  • [文献書誌] T.Satoh et al.: "Prostaglandin J_2 and Its Metabolites Promote Neurite Outgrowth Induced by Nerve Growth Factor in PC12 Cells."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 258. 50-53 (1999)

  • [文献書誌] K.Furuta et al.: "Molecular Design of Glutathione-derived Biochemical Probes targeting the GS-X Pump."Tetrahedron. 55. 7529-7540 (1999)

  • [文献書誌] T.Satoh et al.: "CNS-specific prostacyclin ligands as neuronal survival-promoting factors in the brain."European Journal of Neuroscience. 11. 3115-3124 (1999)

  • [文献書誌] K.Furuta et al.: "[^<35>S]S-[5-(4-benzoylphenyl)pentyl]glutathione:A Versatile Radioligand Targeting GS-X Pumps with the Ability of Photoaffinity Labeling."Bioorg.Med.Chem.Lett.. 9. 2661-2666 (1999)

  • [文献書誌] Yu.Watanabe et al.: "A novel subtype of prostacyclin receptor in the central nervous system."J.Neurochem.. 72. 2583-2592 (1999)

  • [文献書誌] Y.Cui et al.: "Protective Effect of Prostaglandin I_2 Analogs on Ischemic Delayed Neuronal Damage in Gerbils."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 265. 301-304 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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