研究分担者 |
岩井 裕 京都大学, 工学研究科, 講師 (00314229)
中部 主敬 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80164268)
吉田 英生 京都大学, 工学研究科, 教授 (50166964)
稲岡 恭二 同志社大学, 工学部, 助教授 (60243052)
牧野 俊郎 京都大学, 工学研究科, 教授 (30111941)
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研究概要 |
地球温暖化の主原因の一つと考えられているCO_2について,その排出量削減のために,これまでの石油・石炭べースのエネルギー変換技術を天然ガス・水素ベースのそれに転換できる革新的技術を導入することが必要である.本研究ではそのための熱機関としてガスタービンシステムを取り上げ,タービン翼や燃焼器まわりの高効率冷却法ならびに水素燃焼法に注目した共同研究・海外動向視察を行った.さらに,最終年度として相手側対応研究グループ代表者である米国ミネソタ大学のT.W.Simon教授を京都大学に招き,ガスタービン動翼の高性能冷却の最新技術とそのメカニズムについて特別講演会(京都,7月)を開催し,吉田英生教授を始めとする分担研究者らの研究成果とともに報告および情報の交換を行った。 ガスタービン用燃焼器に関しては,京都大学の中部主敬助教授がクィーンズ大学A.Pollard教授の主催した国際会議「IUTAM Symposium on Turbulent Mixing and Combustion(カナダ,6月)」に参加して,実験的研究の成果を報告した.また,参加すること自体は中止したが,「2^<nd> International Conference on Computational Heat and Mass Transfer(ブラジル,10月)」において燃焼器内流れの混合促進法に関する数値シミュレーション結果を報告した.また,再生器等への応用展開のための熱交換器に関する研究については,金沢大学の大西元助手が「3^<rd> International Conference on Compact Heat Exchangers and Enhancement Technology for the Process Industries(スイス,7月)」において,これまでの京都大学との共同研究の成果報告を行った.さらに,分散発電用として現在注目されているマイクロガスタービンと燃料電池を組み合わせるエネルギーシステムに関して,カリフォルニア大学アーバイン校S.Samuelsen教授を中心とした国際セミナー「International Colloquium on Environmentally Preferred Advanced Power Generation(米国,2月)」が開催され,大阪大学の香月正司教授らがそれに参加し,世界的な動向と先進技術に関する情報交換,研究施設の見学を行った.
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