研究課題/領域番号 |
11694163
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
白木 渡 香川大学, 工学部, 教授 (30032288)
|
研究分担者 |
松保 重之 阿南工業高等専門学校, 建設システム, 助教授 (90157347)
神田 順 東京大学, 大学院・環境学研究系, 教授 (80134477)
|
キーワード | Structures / Reliability-Based Design / Performance-based Design / Joint Study |
研究概要 |
許容応力度設計された構造物の弱さが阪神大震災で明らかとなり、信頼性理論に基づいた限界状態設計法の導入が急がれる。そこで、本研究では、すでに限界状態設計法が導入されている実績のある米国、カナダ、欧州諸国の設計基準を参考にし、日本での構造物の信頼性設計法がどうあるべきかを検討する。本年度では、以下の項目について検討した。 1.先ず、道路橋、水理・電力構造物、建築構造物を対象構造物として考え、道路橋は白木と松保、水理・電力構造物は白木、建築構造物はムジェブスキー、エンドーおよび神田が担当することにした。 2.現行設計基準(許容応力度設計基準)により設計され、現在供用中のこれら構造物の代表的でかつ標準的なもののうち、同一形式で、規模、建設地点の異なる数例を選んで、解析モデルを作成した。モデルの作成は日本と欧州の各地域を対象に行った。 3.上記(2)で選定した各構造物を対象にして、重要な限界状態の定式化を行った。例えば、道路橋では主桁の断面破壊や疲労損傷、橋脚の座屈、側方流動等の限界状態に対して破壊基準関数を定式化した。 本年度に行った研究は以上であるが、上記の項目1.〜3.の研究項目を実施するに当たっては、事前に、本研究組織の各分担者が担当構造物に関する信頼性解析の手法、性能照査型設計などの最新の情報について、国際会議、あるいは諸外国の著名な研究者を直接訪問し、調査した。また、これらの調査結果を、本研究組織内の研究者間で情報の交換を行った。
|