研究課題/領域番号 |
11694186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
平等 拓範 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (50216595)
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研究分担者 |
NICOLAIE Pavel 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 学振外国人特別研究員
庄司 一郎 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 非常勤研究員
栗村 直 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (10287964)
PAVEL Nicolaie Institute for Molecular Science, JSPS Fellow
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | LD励起固体レーザー / Yb : YAGレーザー / マイクロチップレーザー / 超短パルスレーザー / 擬似位相整合 / MgO : LiNbO_3 / シミュレーション / 全固体レーザー |
研究概要 |
本研究では、次世代の超短パルスモードロックレーザーシステムを開発し、多機能疑似位相整合(QPM)非線形波長変換素子と併用することで、時間的、スペクトル的に制御された広帯域赤外光源を開発指針を見出すことを目指し基礎的検討を行った。 (1)固体レーザー設計にM^2因子を適用する事によりNd : YVO_4 レーザーにおいて最大効率58.6%を得た。また.Yb : YAGマイクロチップ、スラブ用にモデルを改良した。 (2)固体レーザーの高出力化のため新たにエッジ励起方式を考案した。スタンフォード大学バイヤーグループは、大出力用にエッジ励起ジグザグスラブレーザーを検討し、Nd : YAGにおいて127W出力をスローブ効率57%で得た。しかし准がらYb : YAGの場合は、出力40W、スロープ20%に留まっており、更なる検討が必要なことが明らかになった。一方、分子研平等グループでは、マイクロチップ構造を検討し、準CW動作で最大100W出力をスローブ49%で得た。 (3)Yb : YAGの超短パルスレーザーとしての可能性を明らかにするため、波長可変特性を評価したところ、蛍光幅の10倍に当たる85nmにわたる同調が可能なことを発見した。このことはこれまでの常識を越える100fs程度以下(15fsに迫る)超短パルス発生の可能性を示唆するものであり、現在、この方向で検討を進めている。 (4)広帯域中赤外光発生のためQPMについて検討を行った。分極反転法の改良のためその場観察法を開発し、最終的にMgo : LiNbO_3を用いてブロードバンドQPMチッブを開発した。 以上、本補助を得て、分子研、Stanford大学間の緊密な共同研究により多くの成果を得ることができた。
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