研究課題/領域番号 |
11694187
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
大久保 邦三 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (00023739)
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研究分担者 |
下妻 隆 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (80270487)
久保 伸 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (80170025)
佐藤 元泰 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60115855)
吉村 泰夫 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (90300730)
出射 浩 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (70260049)
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キーワード | ミリ波 / 大電力 / 電子サイクロトロン加熱 / 伝送系 / 入射系 / アーキング / 定常化 / プラズマ |
研究概要 |
前年度に引き続いて、核融合科学研究所LHD装置、マックスプランクプラズマ物理研究所W7-AS,ASDEX-U装置と次期装置W7-Xでの大電力長パルスミリ波伝送とプラズマ入射実験に双方からの研究者が共同研究として実験に参加した。前年度からの継続課題であるアーキング対策は核融合科学研究所にて試作したアーク検出器と弁別器の実験結果、実機用多点観測システムの実験状況を議論した。別の継続課題である多孔方向性結合器による電力モニターの試作過程での放電加工による超細密加工の特殊技術の適用によるミリ波基本導波管の製作技術について意見交換をした。核融合科学研究所での電力モニターの低電力試験は設計した性能の仕様を十分満足することを確認している。大電力試験においては結合孔の直径を大きく設計すると孔表面でアーキングを起こし、小さすぎると結合が弱くなり、直径を適切に選ぶ必要があることが明らかとなった。また、導波管内表面のクリーニングの手法についても議論をもった。電力モニターの応用技術として、伝送波の偏波測定が可能であり、その準備実験結果について、招へい研究者との議論を行った。 今回二年間にわたってのミリ波の伝送と入射の技術的な共同研究を特にアーキング対策と電力モニター開発に課題を絞って実施した。双方の有する高度な技術情報の交換の結果、当初予定した開発目標は概ね達成し、国際共同研究は成功したといえる。残った一部の未着手の事項については引き続いて、実験結果、理論的解析結果の情報交換を相互で行うことで合意した。
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