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2001 年度 研究成果報告書概要

熱帯果樹類の生殖機構における適応戦略の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 11694202
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関京都大学

研究代表者

杉浦 明  Kyoto Univ., Grad School of Agric., Professor -> 京都大学, 農学研究科, 教授 (00026379)

研究分担者 久保田 尚浩  岡山大学, 農学部, 教授 (70033272)
山下 研介  宮崎大学, 農学部, 教授 (70041035)
岩堀 修一  筑波大学, 第二学群生物資源学類, 教授 (00012055)
片岡 郁雄  香川大学, 農学部, 教授 (60135548)
宇都宮 直樹  近畿大学, 農学部, 教授 (60026622)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
キーワード花成誘導の周期性 / 季節性熱帯果樹 / オフシーズン生産 / 花器構造 / アポミクシス / 植物生長調節剤 / 光合成速度 / 塩素酸塩類
研究概要

熱帯果樹の生殖機構の適応戦略を明らかにするために、(1)花成誘導の周期性、(2)花器構造と受粉・受精機能、(3)不和合成とアポミクシス、および(4)結実機能、の4項目について調査研究を行った。
1.花成誘導の周期性については、タイの気象条件、特に降雨量と季節性熱帯果樹の生長周期との関係を調べ、両者間には密接な関係を認めた。それに対して、インドネシアでは両者の関係は明らかではなかった。花成誘導の人為的制御は、土壌水分と成長調節物質との相互作用による制御が可能であることが現地で実証された。尚、タイにおいて塩素酸塩類の処理が特異的にロンガンの花成を誘導し、周年生産体系が実用化されている。
2.東南アジアを原産とする主要な熱帯果樹について花器の発達過程や構造ならびに性状を詳しく調査し、受粉受精の仕組みと訪花昆虫の役割について考察し、他家受粉によって種子形成する花器構造や開花様式を示す樹種が多いことを明らかにした。
3.不和合成については、ドリアン2品種での自家および他家受粉試験を実施し、花粉管の動向からは明確な自家不和合成は認められなかったが、さらに多くの品種での調査が必要とされた。一方、アポミクシスについては、マンゴスチンとランシウム(ラングサットおよびデユク)での種子形成と果実の発達との関係を調べ、マンゴスチンについては詳細な形態的調査によりアポミクシスの特徴を明らかにした。
4.熱帯果樹の成育は雨季と乾季の交替によって明らかに土壌水分条件や日照条件によって左右されるので、いくつかの樹種について光合成速度と結実部位への光合成産物の分配について調査を行った。光合成速度は樹種によって異なったが、特に成長速度の遅いマンゴスチンで低いのが特徴的であった。

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公開日: 2003-09-16  

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