研究課題/領域番号 |
11694212
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
足立 収生 山口大学, 農学部, 教授 (20027189)
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研究分担者 |
谷澤 克行 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20133134)
外山 博英 山口大学, 農学部, 助手 (60240884)
松下 和信 山口大学, 農学部, 教授 (50107736)
広田 俊 名古屋大学, 理学部, 助手 (90283457)
広津 建 大阪市立大学, 理学部, 教授 (10047269)
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キーワード | アミン酸化酵素 / アミン脱水素酵素 / キノプロテイン |
研究概要 |
1、糸状菌Aspergillus nigerのアミン酸化酵素の細胞内分布を調べるために金コロイド抗体を調製して、電子顕微鏡観察に応用した。その結果、アミン酸化酵素は細胞の限定された部位で生成されることが判明した。 2、Pseudomonas putidaのアミン脱水素酵素のX線結晶構造解析用に酵素を結晶化して、重元素置換して構造解析ができるようになった。その結果、3つの異なるサブユニットのうち最小の20kDaサブユニットに新規なキノン補欠分子族が存在することが見えるようになってきた。次年度中には全貌を捉えることができる見通しとなった。 3、アミン酸化酵素による反応生成物、アミノアルデヒド、の酸化系の最初に関係する酵素、アミノアルデヒド脱水素酵素を単一に精製して、酵素の性質を調査した。 4、プトレッシンやジアミノプロパンなど脂肪族ジアミン類を酸化できる植物のアミン酸化酵素を単一に精製して、酵素の諸書性質を調査した。 5、ポリアミン酸化酵素のX線結晶解析を目指した研究も進展して、次年度には具体的な結果が期待できるところまで来た。 6、Pseudomonas putidaのアミン脱水素酵素反応において、キノン活性中心で発生した電子は酵素内のチトクロムCに受容されたのち、アズリンに媒介されて、末端酸化酵素に伝達されることが証明された。そこで、アミン脱水素酵素とアズリンの複合体を作成し、これを結晶化することを試みた結果、アミン脱水素酵素とアズリンが1:1の等モル含まれると考えられる結晶が得られた。次年度にはX線結晶構造解析にかけられるようになるものと期待される。
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