研究課題
基盤研究(B)
カイコゲノム解析のための物理地図を作成することが本研究の目的である。まず平均インサートサイズが170Kbで、重複度が11倍、キメラ率が3%以内という優れたカイコBACライブラリーを作成することができた。作成したBACライブラリーの全クローンをフィルターにドットプロットした高密度HDRフィルターも作成した。また、ESTデータベースは科学研究費基盤(B)「カイコ全発現遺伝子のカタログ化」(研究代表者:三田和英、平成10-12年)のサポートにより、カイコ全遺伝子の約40%をカバーするデータベースが構築されている。このESTマーカーをマーカーとし、ハイブリダイゼーション法によってBACコンティーグ作成を進行させている。この方法で全ゲノムのBACコンティーグを作成するには約6,200回のハイブリダイゼーションが必要であるが、現在までに約1/3のハイブリを終了した。しかし、この方法で得られる物理地図は直接遺伝子地図になるので、非常に価値が高い。この他に、BAC末端シーケンスによるウォーキング法を用いて、Z染色体のBACコンティーグ作成を行っており、現在までに1Mb以上の領域のコンティーグ作成を行い、Z染色体に座乗する10個以上の遺伝子を見い出した。また、遺伝子密度が低い領域や繰り返し配列がクラスターとなっている領域についてはフィンガープリント法でBACコンティーグ作成を行っている。
すべて 2003 2002 2001 2000 1999
すべて 雑誌論文 (9件)
Mol Genet Genomics. 269
ページ: 137-149
Insect Mol Biol. 11
ページ: 307-314
Mol. Gen. Genet. 265
ページ: 35-385
Comp. Biochem. Physiop. Ser. B 128
ページ: 145-158
Insect Mol. Biol 31
ページ: 97-103
Mol.Gen.Genet. 265
ページ: 375-385
Mol. Gen. Genet. 268
ページ: 916-924
Mol.Gen.Genet. 263
RIKEN Review 22
ページ: 63-67