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2000 年度 実績報告書

外有毛細胞側壁に存在すると推察されるタンパク質モータの同定

研究課題

研究課題/領域番号 11694236
研究機関東北大学

研究代表者

和田 仁  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)

研究分担者 菅原 路子  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30323041)
池田 勝久  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70159614)
キーワード外有毛細胞 / 遺伝子 / タンパク質モータ / プレスチン / PCR法
研究概要

外有毛細胞が有する,電気刺激に対応し自ら伸縮するというユニークな機能は,細胞側壁の表面層に存在するタンパク質モータの変形により生じるものと推察されているが,その機序は未だ明らかとなっていない.そこで我々は2年前,まずモルモットのタンパク質モータの同定の作業に取りかかった.モルモット蝸牛からコルチ器を採取し,cDNAライブラリーを作製した.そして,各クーロンの塩基配列決定後,データベースを用いた解析および組織での発現状態を調査することにより,タンパク質モータ遺伝子の同定を試みた.その結果,蝸牛で重要な働きを担っていると考えられる2つの遺伝子を発見した.しかし,残念なことに,2000年P.DallosグループがGerbilのそれの同定に成功し,タンパク質モータのgeneは"Prestin"と命名された.(Nature405:149-155,2000)そこで,我々は研究方針を変え,公開されたprestinの塩基配列を基に,PCR法を応用し,砂ねずみ蝸牛からprestinのcDNAをクローニングすることを試みた.その結果,以下のことが明らかとなった.
1.Prestinの塩基配列がPCR法で増幅可能な配列長を超える長さであったため,prestinを4分割し,クローニングした.その後,得られた4つのprestin断片を,PCR法を応用してつなぎ合わせた結果,完全長のprestin cDNAをクローニングすることができた.
2.長い塩基配列を有するcDNAをクローニングする場合,本,研究で用いられたPCR法を応用した手法は有用であった.その際,各断片の接合部位において誤った配列を増幅しないために,クローニングにおいて,反応温度,時間等の実験条件を熟考する必要があると考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Oshima,T.Nakajima,H.Wada,K.Ikeda,and T.Takasaka: "Characterization of novel and identified genes in guinea pig organ of Corti"Biochemical and Biophysical Research Communications. 273. 84-89 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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