研究課題/領域番号 |
11694244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小宮山 政敏 千葉大学, 医学部, 助手 (70175339)
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研究分担者 |
大日向 昂 千葉大学, 理学部, 教授 (40012413)
阿部 伸一 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (40256300)
井出 吉信 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103377)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 筋原線維 / 筋蛋白質 / 骨格筋 / 胚 / 細胞骨格 / 鰓弓筋 / コフィリン |
研究概要 |
1.筋蛋白質のダイナミクス:マイクロインジェクション、フォトブリーチングおよび蛍光抗体法を用いることにより、筋原線維形成過程においてアクチン分子の取り込みや交換にネブリンは重要な役割を果しているが、コネクチンにはそのような働きはないことが示された。またアクチンとα-アクチニンのダイナミクスに相違のあることが判明し、この相違がI-Z-I構造の形成に何らかの役割を果していることが考えられた。 2.筋蛋白質発生の相関関係:胚骨格筋を蛍光抗体法で観察し、ミオシンの集合から正しい配列に至る過程でミオメシン、コネクチン、C-蛋白質は重要な役割を演じていること、一過性に出現する蛋白質(非筋型アクチン、心筋型C-蛋白質)は何らかの役割を果たしたのちに、機能的構造から排除される機構のあることが示された。 3.アクチン結合蛋白質、ミオシン結合蛋白質の役割の解析:筋特有のアクチン結合蛋白質(筋コフィリン)の、マウス胎児の筋形成過程での発現特性をin situハイブリダイゼーション法で解明した。ミオシン結合蛋白質(C-蛋白質)については、老齢マウス心房で発現上昇する新たな変異体を発見した。組み換え体蛋白質を用いた生化学実験から、これはミオシン・コネクチン結合が脆弱であることを見出した。 4.出生後のマウス咬筋におけるミオシン重鎖(MHC)アイソフォームの構成変化:MHCアイソフォームのひとつであるMHC-2bの出現は離乳期に一致していた。この事から、MHCアイソフォームの変化と、吸啜から咀嚼への機能変化との間に関連があると考えられた。
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