研究課題/領域番号 |
11694269
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
牛首 文隆 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)
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研究分担者 |
小林 拓也 京都大学, 医学部, 助手 (20311730)
尾藤 晴彦 京都大学, 医学部, 講師 (00291964)
原 明義 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (90164988)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | プロスタノイド / プロスタグランジン / ノックアウトマウス / プロスタノイド受容体 / 受精 / アレルギー性喘息 / 血小板 / 虚血・再潅流 |
研究概要 |
プロスタノイドは、生体内において多彩な作用を示す生理活性脂質である。しかし、その生理的・病態生理的役割の詳細は不明である。そこで本研究は、プロスタノイド受容体欠損マウスを用い、その役割解明を目指した。その結果、プロスタノイドが果たす重要な役割のいくつかを明らかにすることができた。これらには、プロスタグランジンI_2の虚血・再潅流障害における心筋保護作用、プロスタグランジンE_2のEP_3受容体を介した止血・血栓形成や十二指腸アルカリ分泌での役割、プロスタグランジンD2のアレルギー性喘息でのメディエーターとしての役割、プロスタグランジンE_2のEP_1、EP_2受容体を介した大腸発癌への関与、プロスタグランジンE_2のEP_2受容体を介した排卵・受精調節、プロスタグランジンE_2のEP_4受容体を介した骨代謝調節などが含まれる。また現在、中枢神経系、免疫系、循環器系、消化器系などにおける、プロスタノイドの新たな役割が解明されつつある。これらの成果は、プロスタノイドが果たす生理的・病態生理的役割を明らかにするとともに、種々の病態をターゲットとする薬物の開発に貢献するものと期待される。
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