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2000 年度 実績報告書

ジーンノックアウト法によるヒストン修飾酵素の機能解析に関する共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 11694299
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

中山 建男  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)

研究分担者 武田 俊一  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188191)
菊池 秀彦  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10301384)
高見 恭成  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (80236356)
キーワードクロマチン / ヒストン / ヒストン修飾酵素 / ジーンノックアウト法 / DT40細胞 / 免疫グロブリン / 細胞増殖
研究概要

クロマチン構造は様々な要因により多様な動態をとり、ゲノムDNAの関与する多彩な機能発現を制御している。コアヒストンのアセチル基による化学修飾はヌクレオソーム鎖の凝縮、伸長に密接に関与している。本研究課題では、ジーン・ノックアウト法を用いて、アセチル化および脱アセチル化に関与するHATおよびHDACなどの欠損DT40変異株を系統的に作成して解析し、次のような成果を得た。
1、chHDAC-2欠損株におけるH-chain,L-chain量の増大は、その遺伝子近傍のクロマチン構造変化を伴っている可能性が示唆されたため、この構造変化を検討した。H-chain遺伝子のクロマチン構造変化は認められたが、L-chain遺伝子のクロマチン構造変化は認められなかった。また、chHDAC-2はIgM量のコントロールに際して、転写とH-chain pre-mRNAのalternative processing以外の幾つかのステップでも関与している可能性が示唆された。
2、chHDAC-3は細胞増殖に必須であることを明らかにした。したがって、そのconditional homozygous mutantを作成した。また、そのN-末端領域、C-末端領域、核外輸送シグナル(NES)とデアセチラーゼ活性それ自体が必須であることも明らかにした。chHDAC-3は核および細胞質の双方に存在するため、その標的タンパク質としては、コアヒストン以外にも存在することが示唆された。
3、HATに関しては、chGCN5,chP/CAF cDNAのクローニングを終え、さらにそれぞれのホモ変異株を作成済である。さらに、chGCN5は細胞周期関連遺伝子の発現制御を通して、細胞増殖に係っている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takami,Y.: "Histone H1 variants play individual roles in transciption regulation in the DT40 chicken B cell line"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 268. 501-508 (2000)

  • [文献書誌] Takami,Y.: "N-terminal region, C-terminal region, nuclear export signal and deacetylation activity of histone deacetylase-3 are essential for the viability of the DT40"J.Biol.Chem.. 275. 16191-16202 (2000)

  • [文献書誌] Ahmad,A.: "Distinct regions of the chicken p46 polypeptide are required for its in vitro interaction with histones H2B and H4 and histone acetyltransferase-1"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 279. 95-102 (2000)

  • [文献書誌] AHMAD,A.: "Leucine zipper motif of chicken histone acetyltransferase-1 is essential for in vivo and in vitro interactions with the p48 subunit of chicken chromatin"Nucleic Acids Res.. 29. 629-637 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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