研究課題/領域番号 |
11694326
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
岡田 芳男 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (60068236)
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研究分担者 |
津田 裕子 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (10098478)
横井 利夫 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (50122255)
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キーワード | オピオイドミナティクス / ピラジノン誘導体 / エンドモルーフィン誘導体 / ジメチルチロシン / μ-オピオイドレセプターアゴニスト / δ-オピオイドレセプターアンタゴニスト / 二機能性リガンド / 鎮痛薬 |
研究概要 |
平成12年度の計画に従い研究を実施した結果次の成果を上げる事が出来た。 1.平成11年度の研究の総括としてL.H.Lazarus博士を始めとするオピオイド研究者が参加し「Annual Conference on Opioid Mimetic Analgesics 1999」なるシンポジウムを平成12年3月24日に実施した(神戸学院大学)。 2.Endomorphinsの構造を基礎にした誘導本を開発し新しい鎮痛薬を開発するという計画を遂行する目的からD型アミノ酸を含む16種類のEndomorphin-2立体異性体を合成しそれらのオピオイド受容体との結合活性との関係を明らかにした。この結果は次の研究計画立案の基礎となっている。 3.2,6-dimethyl-L-tyrosine(Dmt)の大量合成に成功し高活性誘導体開発に応用した。その結果ピラジノン環とDmtを組み合せμ-オピオイドレセプターと強い結合活性を示しモルヒネにくらべ強い鎮痛活性を示す化合物を得た。(特許申請:出願番号/特許2000-257244、ピラジノン環を含む新規なオピオイドペプチド誘導体) 4.開発した二機能性オピオイドミメティックスの三次元構造検討のため、それらのNOESYを測定し現在コンピュータを駆使して三次元構造モデルを作成中である。 5.μ-オピオイドレセプターを中心として、μ、δ-オピオイドレセプター選択性リガンドとの結合様式を検討した(第26回ヨーロッパペプチド討論会にて発表、2000年9月、フランス)。 6.平成13年1月28日から2月2日まで岡田芳男と横井利夫は米国国立環境衛生研究所を訪れ、Lazarus博士、Bryant氏との間で平成12年度の研究成果の総括と平成13年度の研究計画の検討を行ない、研究成果について特許取得、学術雑誌への投稿方法などについて意見を交換した。
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