本学は教員養成大学として、時代のニーズに対応できるべく、学内組織の改革とカリキュラムの充実に努めているが、それと並行して学校教育の現代における役割と課題を学内外の研究者と共同で研究してきている。本研究において、米国のマカレスタカレッジとの大学間交流をとおして表記の研究課題に取り組んだ。 本年度は、生涯教育、情報教育、学校教育を取りあげ、この関連分野の研究者3名をマカレスタカレッジに派遣し、これらの教育分野の日米の相互比較と今後の国際的な視点に立った学校教育の推進について会議を開いた。特に、情報教育については、マルチメディア情報の教育利用の観点から、教育データベースの充実について検討し、本学で開発された教育データベース管理ソフトウェア群が、高く評価された。これらの成果の一部は、裏面の研究発表のリストとなって現れている。 また、マカレスタカレッジから、関連分野の大家3名を招聘し、本研究課題のテーマでシンポジュームを開催した。社会のグローバル化にともなって、人と人、組織と組織、国と国とのコミュニケーションは益々、重要性を増しており、その具体例を日本の果たしてきた国際社会・経済・歴史の事例を外国からの視点で分析した。現代社会のかかえる問題の解決の糸口は、人としての倫理性と情報社会の正常な展開にあることが指摘された。そのシンポジュームの報告はコンピュータ上にビデオ映像として登録されhttp://www.curri.miyakyo-u.ac.jp/curri-ex/pub/maca/において公開されている。 これらの研究成果を両大学の運営に反映させるべく、本学およびマカレスタカレッジにおいて、両大学間の教育と研究の問題点と改革計画について意見交換を行った。
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