研究課題/領域番号 |
11695004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
水之江 有一 千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)
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研究分担者 |
小森 光央 千葉大学, 法経学部, 教授 (70110286)
前田 彰一 千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
木下 豊房 千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
南塚 信吾 千葉大学, 文学部, 教授 (50055315)
岩田 昌征 千葉大学, 法経学部, 教授 (60125284)
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キーワード | 多元性 / アフリカ・ルネッサンス / ムンタリィ、フェリックス / アンサー、デーヴィド / ゴドカ、アイヴィー / シャノン、ユージン / ラヒーム、タシュディーン / モト、フランシス |
研究概要 |
「多元性のパラダイムを求めて-民衆文化と芸術創造のテクストとコンテクストの検証」の課題のもとで、研究者は討議を重ね、この一年研究を進めてきた。その過程で、21世紀を迎えて、民族問題、国家と国境線の制定、国家間連合、凡アフリカ運動、経済的には大国や先進国による融資、新たな植民地化、アメリカ主導によるグローバライゼイション、環境破壊問題と自然開発、文化的にはアフリカ・ルネッサンスと民衆民族主義、現代化と伝統主義、など様々な面で激動の著しいアフリカに焦点を当てる必要性を痛感した。そこで専門の研究者を国外から招聘し、さらに国内の研究者も広く呼びかけて研究会および国際会講を開催した。平成12年3月17-18日の両日、千葉大学けやき会館で開催した。有意義な討論と雄弁な議論に時を忘れるほどであった。 その折りに、下記の招聘研究者は、国際会議、予備会議、研究会に出席し、下記のテーマに沿い個々に報告を述べ、参加者との討議に応じるとともに、報告書の作成に協力している。その内容は長年の経験と実体験に裏打ちされており、とても貴重なものであった。(1)フェリックス・ムンタリィ教授-「文学とアフリカ・ルネサンス」(2)デービッド・アンサー教授-「民主主義と経済発展に向かう21世紀のアフリカ」(3)アイヴィ・ゴドカ教授-「アフリカ民衆の教育-精神性中心の知恵の正当化」(4)ユージン・シャノン部長-「鉱業開発、環境問題、多国籍企業」(5)ダジュディーン・アブヅル・ラヒーム局長-「グローバリゼイションとアフリカの再植民地化」ほかにフランシス・モト教授(マラウイ大学)は航空機の事故により参加できなかったが、「21世紀アフリカのための経済的、社会文化的、政治的な論題」と題する論考を寄せている。わが国で始めての本格的なアフリカ会議であった。ナイジェリア、ギニア、テュニジア、マラウイ大使館も積極的に協力し、大きな関心を寄せた。
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