研究課題/領域番号 |
11695009
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西谷 正 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (20037005)
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研究分担者 |
中橋 孝博 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (20108723)
宮本 一夫 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (60174207)
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キーワード | 東北アジア / 先史文化 / 比較考古学 / 農耕文化 / 新石器時代 / 形質人類学 / 墓制 / 青銅器時代 |
研究概要 |
まず、本年度は、本研究計画の三年目に当たり、7月末から8月中旬と、9月下旬にの二度にわたって、中国ならびにロシアを調査した。中国では、北京市・長春市・赤峰市・そして、ロシアでは沿海州のナホトカを訪れ、それぞれの地域で、中国社会科学院考古研究所・吉林大学辺疆考古研究センター・ロシア科学アカデミー極東支部の研究者と学術交流を行った。そのほか、中国・ロシアの各地にある博物館・研究所や遺跡において、関係資料を収集し、分析を行った。その結果、新石器時代については、広く東北アジアに共通する採集経済の実態解明を深めることができた。青銅器時代に関しては、環濠集落や遼寧式銅剣を中心として、青銅器時代文化の起源と展開の様相を鮮明にできた。そして、東北アジアにおける人骨資料を収集、分析して、現在における形質人類学の調査と研究の成果を総括した。 12月下旬には、吉林大学の海外共同研究者1名を招聘し、会わせてロシア・中国の研究者各1名も加わって、シンポジウム「極東考古学から弥生時代を考える」を開催し、東北アジアの青銅器文化の共通性や独自性を明らかにすることができた。 なお、三年間にわたる研究成果をまとめ上げることも、本年度の大きな目標であったが、『東北アジアにおける先史文化の比較考古学的研究』という報告書として結実した。
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