研究課題/領域番号 |
11695011
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
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研究分担者 |
赤嶺 守 琉球大学, 法文学部, 教授 (20212417)
高良 倉吉 琉球大学, 法文学部, 教授 (60264470)
池宮 正治 琉球大学, 法文学部, 教授 (00044842)
豊見山 和行 琉球大学, 教育学部, 助教授 (40211403)
長部 悦弘 琉球大学, 法文学部, 教授 (80253938)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 琉球と中国 / 福建省 / 交流史 / 冊封と進貢 / 久米村 / 民間宗教 |
研究概要 |
琉球王国時代には、およそ500年におよぶ中国との交流の歴史があり、数多くの文献資料をはじめ、交流史跡等が沖縄と中国の双方に残されている。 本研究の目的は、沖縄と中国の研究者が協力して、沖縄(琉球)と中国との交流史を、歴史・文学・言語・思想・民俗・音楽などの諸領域から解明しようというところにある。この目的を達成するために、沖縄県内と中国(福建省・浙江省・江蘇省など)において、交流史跡の調査と文献資料の収集をおこなった。 報告書には、沖縄・中国双方から13名の研究者が、論文と史跡調査報告を寄せている。掲載論文のそれぞれの専門分野は、文学・歴史・言語・音楽・民俗・書誌などにまたがっており、学際的な報告となっている。 琉球王国時代の福建から北京に至る沿線には、琉球と中国の交流史跡が多数ある。その調査は中国と沖縄の研究者が協力して組織的に取り組む必要がある。 本研究は、琉球大学と福建師範大学との大学間交流協定締結を契機にして始められた共同研究プロジェクトである。琉球と中国との交流史上において、福建省は特別の意味を持つ場所である。 現在の那覇市の一角には、かつて久米村という中国渡来人の居住地があった。「久米三十六姓」と呼ばれるこれらの渡来人は、そのほとんどが福建省出身者であった。彼等は琉球王国と中国・東南アジア各地との交流を実務面で支えていた。また、福建省には、琉球館という交流拠点があり、双方を結ぶ船の離発着港でもあった。 今後、福建を中心とする中国との交流史については、いろいろなテーマで共同研究が取り組まれることになると考えられるが、本研究が、沖縄・中国の学術交流の進展と研究交流の深化に役立つことを祈るものである。
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