研究課題/領域番号 |
11695014
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
市原 靖久 関西大学, 法学部, 教授 (60140240)
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研究分担者 |
藪田 貫 関西大学, 文学部, 教授 (80027987)
芝井 敬司 関西大学, 文学部, 教授 (00144311)
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キーワード | 日本 / ベルギー / 近代化 / 国際環境 / 大国と小国 / 国民国家 / 岩倉使節団 / 異文化理解 |
研究概要 |
本年度は夏季にベルギー側研究者と合同で、フランス・リヨンにて調査をおこなった。調査は、リヨン商工会議所文書課ならびにリヨン織物歴史博物館付属図書館で行い、19世紀末の日本関係文書及び定期刊行物を精査することで、幕末から明治にかけての当地における養蚕・絹織物業の展開とアジア市場・市況との関係、及び幕末維新期日本の政治・社会状況への関心の所在について有力な情報を得ることができた。来年度はそれをうけ、オランダでの共同調査を予定している。 個人として市原は、近代法の形成過程を19世紀の日本とベルギーについて比較研究する際の前提ともなる比較法学ないし比較法文化論の方法に関する基礎的研究を行い、芝井は岩倉使節団と欧州産業、とくに証券取引所に関する調査研究、藪田は周布公平の『白耳義国志』に関する研究をそれぞれおこなった。ベルギー側は、1921年に日本から寄贈された日本関係図書の展示公開をVande Walleが中心となっておこない、その解説とならんで寄贈事業の調査もおこなった。さらにDimitriは日本側研究者とともに内外の日本研究と異文化理解に関するシンポジウムに加わった。
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