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1999 年度 実績報告書

高等研究機関及び科学の発展におけるフィランソロピー(民間寄付金)の役割

研究課題

研究課題/領域番号 11695016
研究種目

基盤研究(B)

研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

湯川 哲之  総合研究大学院大学, 教育研究交流センター, 教授 (20110091)

研究分担者 出口 正之  総合研究大学院大学, 教育研究交流センター, 教授 (90272799)
平田 光司  総合研究大学院大学, 教育研究交流センター, 教授 (90173236)
キーワードフィランソロピー / 高等教育 / 科学 / ロックフェラー
研究概要

日本の前近代の高等教育施設であった「懐徳堂」における大阪商人のフィランソロピー活動の研究。懐徳堂は五人の大阪商人が資金を出し合い、それを基金として運用し、利息を活動費に充当していた。現代の財団法人・学校法人の原型のような経営方針を採っており、徳川幕府から官許をもらった正式組織であった。教育方針は、当時の流行であった朱子学だけではなく、陽明学や他の学問を混ぜ合わせた「総合学」を武士、町人の身分の区別なく教育していた。
また、ロックフェラー財団が20世紀に科学発展に果たした役割についての文献・資料調査をロックフェラー・アーカイブズセンターで実施。20世紀前半の富者の善行は病人に対するチャリティ活動が中心であったが、ロックフェラーは財団を設立し,これを制度化。「細菌主義」ともいえる、病気菌を見つけて病気を治す研究に資金投じ、科学研究に助成することが「フィランソロピー」であるという手法を確立した。また、ロックフェラー・アーカイブズセンターでは、関東大震災の時に、ロックフェラー財団がどのように対応したかについての史料を発見した。
その他に、米国企業フィランソロピーの予備調査の実施。また、ユネスコと関係が探いThe Abdus Salami International Centre for Theoretical Physics(イタリア)、Wissenschaftskolleg zu Berlin(ドイツ)などの高等研究機関のケーススタディを実施した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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