研究課題/領域番号 |
11695017
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
南方 暁 新潟大学, 法学部, 教授 (70125805)
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研究分担者 |
北嶋 幸夫 (大野 幸夫) 新潟大学, 法学部, 教授 (20282965)
葛西 康徳 新潟大学, 法学部, 教授 (80114437)
鯰越 溢弘 新潟大学, 法学部, 教授 (80037085)
西野 喜一 新潟大学, 法学部, 教授 (70228196)
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キーワード | 法廷弁論 / レトリック / 紛争解決 / 法曹学院 / 交渉 / 弁論術 / バリスタ / ソリシタ |
研究概要 |
本科学研究費による本年度の研究成果の要点は以下の通りである。 第一に、学術交流締結機関であるロンドンの法曹学院法律学校との共同研究に関しては、研究分担者の一人葛西が法曹学院法律学校を訪問し、平成13年度に最終成果を論文集として出版すべく、担当者と具体的な論文執筆計画、特に各テーマと問題点について詳細に議論した。その結果、双方が扱うテーマと担当者についてはほぼ調整が終了した。 第二に、研究代表者側の対応として、各分担者は担当分野での個別業績を発表するとともに(業績欄参照)、上記葛西の報告を受け、英国側の問題関心とその後の新しい社会情勢に対応したテーマに当初の予定から若干変更した。例えば、日英両国の司法制度改革、ネットワーク社会におけるリーガルサービスのあり方などである。 第三に、司法制度改革のなかで特に法学教育および法曹養成の問題が我国で近年注目されているが、本研究はこの問題に対しても貴重な貢献をすることが次第に明らかになりつつある。何故ならば、現在は専ら法曹人口や制度のいわばハード面が注目されているが、本当に重要なことは、国民が必要としているのは、紛争解決能力としての法廷弁論や交渉能力を身に付けた法曹なのである。実際最近法曹学院法律学校に調査に訪れる日本の法律家が増加しているが、そこでの徹底した弁論および交渉教育が評価されている。その点、本研究はこの問題に焦点を合わせたパイオニア的研究であり、その成果は必ず今後の我国の法曹教育に活用されると確信している。
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