研究課題/領域番号 |
11695025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
小林 登志生 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (20186753)
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研究分担者 |
川淵 明美 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
高橋 秀明 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251002)
山地 弘起 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10220360)
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キーワード | 遠隔教育 / ISDN / 異文化コミュニケーション / 国際交流 / FD / 教材開発 |
研究概要 |
本共同研究の1年目は、わが国とカナダとの相互の遠隔教育について訪問調査を実施し、相互の制度、財政基盤、教材開発、技術支援、学生の学習支援システム等を比較することを主要な目的とした。具体的には、先ず共同研究メンバーによる自国の遠隔教育および高等教育へのマルチメディア技術応用について代表的な大学・研究機関を選定する作業を電子メールを通して行い比較調査研究の準備を綿密に行った。日本側は、9月に共同研究相手機関のアサバスカ大学をはじめとする英語圏およびフランス語圏における遠隔高等教育機関を訪問しカナダにおける現状についての調査を行った。また、2月にアサバスカ大学の共同研究メンバーを招聘し、メディア教育開発センターおよび放送大学をはじめとするわが国におけるSCSによる高等教育へのネットワーク利用および様々なマルチメディア技術の高等教育への応用・開発をしている大学・研究機関を日本側メンバーが同行し訪問調査を行った。 また、メディア教育開発センターにおいてアサバスカ大学が提供するオンライン・コースを受講している学生の参加によるインターネット・ミーティングを行い、さらに筑波大学にいてSCSを利用した遠隔ワークショップを開催し、教育現場の変容とそれに伴う学習手法および文化・技術に関わる様々な問題点について論議し次年度のパイロット研究計画について意見交換を行った。 初年度の相互比較研究計画の実施によって、本共同研究の最終目的に向け主として日本のSCS等によるsynchronousなシステムおよびカナダのインターネットをベースとするasynchronousなシステムの相違に基づく特質を明確にし、比較研究結果を踏まえた、双方の遠隔学習の利点を活かした日加間に実施可能な教育交流プログラムについての検討を行った。
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