研究課題/領域番号 |
11695029
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鈴木 恒雄 金沢大学, 理学部, 教授 (60019502)
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研究分担者 |
駒 佳明 金沢大学, 理学部, 助手 (00334748)
寺尾 治彦 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40192653)
青木 健一 金沢大学, 理学部, 教授 (00150912)
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キーワード | monopole / color confinement / Lattice QCD / Monte Carlo Simulation / duel Meissner effect / dual Ginzburg-Landau theory / instanton / finite-temperature phase transition |
研究概要 |
研究目的と実施計画に沿って、高エネルギー研究所のSR8000共同利用計画及び理化学研究所のVPP700共同利用計画に採択され、以下の研究を実施した。 1)0(a)improved clover fermion作用でのfull QCDの計算機シミュレーションをはじめた。Full QCD真空におけるものポールなどのトポロジーの役割の研究で、ドイツのDESY,モスクワのITEPのグループとの共同研究である。金沢グループは、SR8000で有限温度系のシミュレーションデータを取っている。すでに、quench近似での結果と顕著な違いが発見されてきており、一部は国際会議で発表された。 2)Gauge(in)dependence of monopole dominanceをいくつかのゲージ固定の場合で調べた。 3)SU(2)有限温度系で非等方格子を用いて、連続極限でのモノポール作用を導いた。高温非閉じ込め相でこの4次元のモノポール作用が、3次元Georgi-Glashow modelでlattice上で得られるinstanton actionとよく一致していることや高温相ではモノポールがクーロン気体で記述されることを発見した。 4)連続理論でのクーロン気体でのinstanton actionからブロッキングで格子上での作用を理論的に導き上記のシミュレーションの結果と比較したところ、よい一致を得た。高温相では非摂動効果が時間方向のモノポールのクーロン気体でよく記述されることがわかった。 5)SU(2)理論のsimulationsを行い、Abrikosov Vortexの周りのelectric field, monopoleの分布を測定し、双対マイスナー効果による閉じ込め描像から予言される結果を得た。 以上の結果は、日本物理学会、国際会議、研究会などで発表され、論文としてすでにいくつか掲載されているか投稿中である。
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