今年度は具体的な研究が多く行われた。 1.日・タイ両国で、飲料水に含まれる不純物のESRを使った研究が行われた。日本においては、愛知県の5地区、タイ王国では15ヶ所近くの水道水が集められ、ESR測定がおこなわれた。また、付加的に、ケニアのナイロビの水道水も測定された。この成果は、2001年度のスペインにおける教科教育関係国際学会で発表される予定である。 2.日・タイの中学校生徒の環境問題に対するアンケートが行われた。その対象生徒数は1500名にのぼった。その結果は、先ずは研究室の学生の卒業論としてまとめられた。2001年度には、このプロジェクトの最終年度として、日・タイ国際セミナーが計画されており、この結果はそこで発表される予定である。 3.タイ王国において、環境教育セミナーを行った。ラジャバットインスティチュートチェンライではラジャバットインスティチュート学生・教官に対して講演をし、南部サトーンでは、現職教員にたいする講演会を持ち、各地の環境関係の視察をおこなった。 4.タイ側研究者による研究も進んでいる。ペンパン氏による地域植物の環境分析、ブンヤン氏の飛行場の騒音環境問題実測研究等が進んでいる。マリー氏は、廃棄サトウキビがらによる、紙の生成の研究が進んでいる。これらも、計画されている日・タイ国際セミナーで発表される予定である。
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