"逆浮き草"構造をもつ高分子材料(epichlorohydrin-ethylene-diamineに約18本のoctadecyl基がついたもの)の合成を行なった。ついでそれらのラングミュアーブロジェット(LB)膜を作製し、赤外スペクトルを測定した。赤外スペクトルの測定結果からアルキル鎖がトランス-ジグザグ構造をとっていること腹面に対してほぼ垂直に立っていることなどが明らかになった。さらにアミド基が水素結合の鎖を形成していることがわかった。次にこのLB膜の温度変化の赤外スペクトル測定を行った。その結果、60と110℃付近に相転移点があることがわかった。またその温度は1層膜と多層膜で変化することも明らかとなった。
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