農林業生産の日韓共通国際的課題に対処する新技術開発に関する研究

2000 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 11695075
• 研究機関: 鳥取大学
• 研究代表者: 安室 喜正 鳥取大学, 農学部, 教授 (50026374)
• 研究分担者: 河野 強 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50270567) ; 吉田 勲 鳥取大学, 農学部, 教授 (40038237) ; 田中 浄 鳥取大学, 農学部, 教授 (50124350) ; 竹田 洋志 鳥取大学, 農学部, 助手 (10291460) ; 松村 一膳 鳥取大学, 農学部, 講師 (80283977)
• キーワード: 遺伝子工学 / 環境耐性作物 / 大規模畑作 / 環境保全 / 土壌改良 / 日韓共通 / 農業経営 / 農林業生産

研究概要

平成12年10月11日から14日まで、鳥取大学農学部から、5人の研究者(田辺賢二、吉田勲、河野強、松村一膳、竹田洋志)が忠南大学を訪問し、忠南大学のカウンターパート(金泰哲、李相祐、権容大、林治換)達と1.土壌の生物学的改良、2.農産物収穫の機械化、3.土壌の水質、管理方法、4.日韓の大規模畑作地帯の経営転換の問題点について、共同研究を実施した。平成13年度は逆に忠南大学側が鳥取大学を訪問し共同研究、共同シンポジウムを実施することになっている。
平成12年11月8日から11日まで、韓国側から5人の研究者(宇永、卞鐘英、朴寛添、金再洪、李喜鳳)が鳥取大学を訪問し、鳥取大学のカウンターパート達(安室喜正、作野友康、田中浄、能美誠、富田因則、本間環)と1.農産物の環境耐性機構と遺伝子工学的な品種改良、2.農作物の分類、優良品種選抜への分子生物学的手法の応用、3.森林と環境保全、4.日韓の今後の農業経営の方向性について、共同研究を実施した。この日韓両グループは平成11年に忠南大学で共同研究、共同シンポジウムをした教官達で、そこでの議論を発展させるための再会であった。
共同研究の内容はそれぞれのカウンターパートの研究室を訪問し、研究内容を調査し、研究情報交換、技術のアドバイス、研究データーについてコメントし、将来の研究の方向性について論議することであった。
鳥取大学来学2日目に、崔宇永、卞鐘英両氏は鳥取大学農学部において、(1)韓国の農学部の組織再編、(2)韓国における化学物質の生体影響という演題でそれぞれ講演を行ない、鳥取大学農学部教官とそれぞれの演題について、質疑応答を行った。

研究成果

• [文献書誌] 西原英治,高橋国昭,中田昇,田中浄,渡辺圭太郎: "5-アミノレブリン酸(ALA)処理がホウレンソウの光合成速度,過酸化水素の生成,抗酸化物質および活性酸素消去酵素に及ぼす影響"園芸学会雑誌. (平成12年9月25日受理).
• [文献書誌] 吉田勲,松野裕: "キリンダオヤ流域の水循環"農業土木学会誌. 68・3. 37-42 (2000)
• [文献書誌] 吉田勲,村山育生,木下仁志,北本豊: "生ゴミ分解機の反応槽内で増殖する微生物相の動態"農業土木学会論文集. No.207. 101-106 (2000)
• [文献書誌] 吉田勲,中里良一: "農業における処理水と汚泥の再利用"農業土木学会誌. 68・6. 32-36 (2000)
• [文献書誌] Kawano,T.,Ito,Y.,Ishiguro,M.,Takuwa,K.,Nakajima,T.,and Kimura,Y.: "Molecular cloning and characterization of a new insulin/IGF-like peptide of the nematode Caenorhabditis elegan s."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 273. 431-436 (2000)
• [文献書誌] Shimada,A.,Takeuchi,S.,Nakajima,A.,Tanaka,S.,Kawano,T.,and Kimura,Y.: "Phytotoxicity of indole-3-acetic acid produced by the fungus, Pythium aphanidermatum."Biosci.Biotechnol.Biochem.. 64. 187-189 (2000)
• [文献書誌] (分担主筆)吉田勲: "履帯の設計工学-履帯設計と性能予測の基礎-、pp.52-62 ISBN4-925250-01-9"テラメカニックス研究会 履帯設計指針作成委員会編.