研究課題/領域番号 |
11695077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
千葉 喬三 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10036741)
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研究分担者 |
永井 昭博 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (80093285)
佐藤 豊信 岡山大学, 農学部, 教授 (40144737)
足立 忠司 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (20012007)
嶋 一徹 岡山大学, 農学部, 助教授 (80274017)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | トルコ北部 / 緑化技術 / 森林再生 |
研究概要 |
トルコは過去数千年にわたる過放牧や無計画な燃料採取によって国土の大半が裸地化し、土砂崩壊が多発すると同時に土壊流亡による生物生産性の著しい衰退が進行している。このため国土の緑化が最も重要な国家的課題となっている。本研究はトルコ共和国カラデニーズ工科大学林学部と共同で同国の現状にもとづいた実践的な緑化システムの開発を行うことを目的としたものであり、取り組むにあたり、研究代表者らは1992年に現地を2回訪問してトルコ政府森林省との研究協力を取り付け、さらに1996年には岡山大学農学部とトルコ国カラデニーズ工科大学林学部との間に学術交流協定を締結した。これらの準備段階を経て、平成11年〜平成13年度に科学研究費補助を得て、遂行した研究成果は以下のとおりである。 1.トルコと日本の植生の相違点を比較し、気候が類似する黒海沿岸の低山地帯では近似することが明らかになった。(2,3章) 2.トルコ国有林の民営化推進による森林保護政策について検討をおこない、生産性の向上と自主管理意識の高揚により盗伐防止の可能性が示唆された。(4,5章) 3.導入可能な樹種の生理特性を比較検討した(6章) 4.導入樹種の違いが進入種の定着に及ぼす影響を検討して、法面の早期緑化に用いる牧草類の画一的播種には問題点があることを明らかにすると同時に伐倒処理した樹幹を等高線方向にならべる処理が養分流亡を防ぎ有効な緑化手法となることを実証した。(7、8、9章) 5.当該地域の緑化に最適な種を上記の成果より検討した結果、竹類導入が好ましいと思われた。(10章) 以上の成果をとりまとめ、成果報告書を作成した。
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