研究課題/領域番号 |
11695086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
小松 かつ子 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (50225570)
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研究分担者 |
東田 千尋 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (10272931)
服部 征雄 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40126545)
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キーワード | 民族薬物 / Panax / Curcuma / Rheum / 品質 / 分子系統学 / 痴呆 / HIV |
研究概要 |
1.人参類並びにPanax属植物の使用形態から見た民族薬物の比較研究 (1)三七人参の栽培地を雲南省〜広西壮族自治区の10箇所で調査し、1〜3年生の株を収集した。また、各地の市場で三七人参の各等級品を収集した。 (2)雲南省各地でPanax属植物(野生種4種、栽培品2種)を採集した。全種はともに強壮薬とされていたが、専ら健胃または止血に応用する種があった。漢薬として市場性があるものは栽培品の三七人参と人参、野生品の珠子参であった。 (3)雲南省産Panax属植物に、日本、インド及びベトナム産の同属植物を加えた8種27検体について、18SrRNA及びtrnK遺伝子領域の塩基配列を決定し、種及び産地による多様性を明らかにした。 2.鬱金類並びにCurcuma属植物の使用形態から見た民族薬物の比較研究 (1)Curcuma属植物15種を雲南、四川、広東省、広西壮族自治区で採集した。また、タイ族などから使用方法を聞き取った。 (2)中国産Curcuma属植物に、日本での栽培品を加えた44検体について、18SrRNA及びtrnK遺伝子領域の塩基配列を決定した。trnK遺伝子の配列は各種の同定に有用な知見を与えること及びこの配列により各種が系統付けられることを見出した。 3.少数民族薬物の生理活性成分に関する研究 (1)蔵族及び瑶族薬物を中心に約500点の少数民族薬物を収集し、整理した。 (2)薬用資源植物約300点を採集し、同定した。 4.その他 (1)Rheum属植物2種を雲南省で採集し、蔵族などから使用方法を聞き取った。 (2)雲南省及び広西壮族自治区にある民族医学の病院、研究期間で民族医薬の活用状況、研究内容などを調べた。
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