研究分担者 |
仁木 清美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40218095)
中沢 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
今井 康晴 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30075246)
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
氏家 弘 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00138869)
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研究概要 |
1.Wave Intensity(WI)計測装置の開発と改良. WIは,心収縮性,拡張特性,および負荷のそれぞれの変化に関連した要素を 持つので,心臓と血管系の干渉の解析に威力を発揮すると期待される新しい血行動態指標である.このWIを臨床の場で非侵襲的に測定するための超音波装置を昨年度に開発したが(試作1号機),本年度はさらに改良した装置を試作した(試作2号機).試作1号機は,超音波診断装置アロカSSD-2200のRF信号を利用してエコートラッキングにより血管径を連続的に計測するシステムと,カラードプラ法の信号を利用して血管内の断面平均流速を連続的に計測するシステムを複合した装置でああった.これにより,WIをオンラインでコンピュータ画面上に表示することができるようになった.試作2号機も同じ方式であるが,より新しい機種のアロカSSD-5500を基に試作した. 2.Wave Intensity計測装置の臨床応用. 種々の心疾患例においてWIを求め,比較検討した.その結果,WIは各疾患の病態を表す特徴的な波形を示し,病態の比較検討および心機能の解析に有用と考えられた. 3.国際学術研究-大学間協力研究. 今回開発したWI計測装置の性能テストのため,ウェールズ大学より,Dr Alan Fraserが来日した.また,ウェールズ大学でもWIを測定するために,試作2号機と全く同じ装置をウェールズ大学に送った.また,分担研究者の氏家弘がウェールズ大学に3ヶ月滞在した.
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