(1)東京大学大学院に1996年に提出した博士論文をもとに、彼の宗教学に関して全般的に検討を加えた著書、『エリアーデ宗教学の展開-比較・歴史・解釈』を刊行(刀水書房、2000年3月・予定)。同書の第II部においてエリアーデの宗教史研究の展開に関する考察をまとめてある。 (2)アジアの宗教史に関する研究論文等を収録した、南山宗教文化研究所編『宗教と宗教の〈あいだ)』(風媒社、2000年3月)に、論文「『アジアの錬金術』とヨーガ-エリアーデにおけるシンボリズム論の生成」を寄稿した。なお同書については、所属研究所の編集責任者として編集も担当した(「あとがき」を参照)。 (3)エリアーデ宗教学については、COE拠点形成プロジェクト『アジア・アフリカにおける地域編成』「西欧知識人のインド体験と近代知の形成」の第3回研究会において、「エリアーデのインド体験とシンボリズム論の展開」の題で発表を行なった(1999年12月14日、京都大学人文科学研究所)。 (4)宗教学の古典的な著作、ヨアヒム・ヴァッハ『宗教の比較研究』を渡辺学・保呂篤彦との共訳により刊行(法藏館、1999年10月)。 (5)日本宗教学会第58回学術大会学術大会において、日本の宗教学の学説史に関する展望を含んだパネル・ディスカッション「日本の宗教学-社会的布置に関する再検討」の企画ならびに司会を行なった(1999年9月19日、南山大学)。なお同学会ならびにパネルの報告として、「日本の宗教学-第58回学術大会から」(上・下)を『中日新聞』「人生のページ ともしび」に寄稿した(1999年10月3日15面、10日12面)。 (6)昨年度の比較文明学会のシンポジウム「文明と宗教」における報告「〈世界宗教〉の再考」とディスカッションの概要が、同学会の学会誌『比較文明』15号(1999年11月)に収録された。
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