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1999 年度 実績報告書

日常文脈を用いた文章題解決の訓練効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710073
研究機関大阪府立大学

研究代表者

岡本 真彦  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (40254445)

キーワード文章題解決 / 日常文脈
研究概要

本研究の目的は,(1)日常文脈を用いた文章題の解決訓練が,文章題の解決能力を促進するのかどうかを明らかにする,(2)日常文脈を用いた文章題の解決訓練が,日常的な問題における解決にも転移するのかどうかについて検討することであった。特に、本年度は前者について検討するために,以下のような研究を実施した。
まず,最初に,すでに日常文脈を用いた問題解決訓練として成果を挙げているバンダービルト大学のジャスパープロジェクト(Jasper Project)に関する文献的研究を行って,従来の文章題解決の訓練ではあまり指摘されてこなかったスキーマや計算スキルなどの領域固有知識と日常概念との結びつけるような教授や学校での教授を日常文脈で応用訓練することが重要であることを明らかにした。また,ジャスパープロジェクトのリーダーであるBransford氏のレクチャーを受けて,特徴や実施法についての資料を得た。
次に,小学校6年生を被験者にして,文章題分類テストを実施して,日本の小学生で,どの程度の文章題スキーマが獲得されるのかを調べた。その結果,文章題の解決成績の高い子どもは,解決成績の低い子どもに比べて,多くの文章題スキーマを獲得していることが明らかになり,文章題の解決と問題スキーマの関連性が示された。
続いて,現在,小学校5年生に対して,日常的な文脈を含んだ文章題を与えて,この文章題の解決訓練が問題解決能力の向上と文章題スキーマの獲得に及ぼす影響を検討しているところである。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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