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1999 年度 実績報告書

戦後日本における学校という制度の自明性の成立と変容-2定点における縦断的ライフヒストリー分析を通して

研究課題

研究課題/領域番号 11710156
研究機関法政大学

研究代表者

平塚 眞樹  法政大学, 社会学部, 助教授 (10224289)

キーワード教育 / 人間形成 / 戦後史 / 中間集団 / コミュニティ / 地域社会 / ライフヒストリー / 共同性
研究概要

本研究では、人間形成における「中間集団」の果たす機能に着目している。およそ人間形成の正否は、「中間集団」の機能如何に大きく条件付けられると考えられる。近代日本においてこれがどのように変化してきたかに私の関心があるが、本研究ではその関心へのアプローチの一環として、特に「制度としての学校」が、戦後日本社会において人間形成における「中間集団」として、どのように機能しまた機能変容してきたのかを明らかにしようとしている。
その際の仮設としてもっているのは、戦後の中でも高度経済成長期の期間、学校は「中間集団」としてもっとも良好に機能しうる条件を有し、その条件が1970年代半ば以降に変化していったのではないかということである。その条件とは何であったのか、まだどのようにしてその条件が形成され、また変化していったのかを、本研究では二つの地域の二つの学校に即して明らかにしようとしている。検証に際しては、それぞれの時期に当該学校で過ごした学習者が、自らのライフヒストリーをどのように物語り、その中で学校体験がどのように意味づけられているのかを、インタビュー調査を通してたどりデータを蓄積することを考えている。
対象は、一つは東京の日暮里地域の中学校、もう一つは長野佐久地域の高校である。前者は、読売教育賞を受賞するほどの学校づくり実践を70年代の後半に展開している。後者は、長期間にわたる地域づくり実践の蓄積のある地で、その地域に唯一の高校であるが、現在統廃合の危機に立たされつつある。なにゆえ70年代後半にそうした実践の結節点をみたのか、また何ゆえ現在統廃合の危機に立たされるのか、そうした点を切り口として作業を進めている途上である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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