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1999 年度 実績報告書

南宋-明初期における地方行政改革に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11710198
研究機関熊本大学

研究代表者

伊藤 正彦  熊本大学, 文学部, 助教授 (50253711)

キーワード地方行政改革 / 明初改革 / 裁判・紛争処理 / 役職・雑役賦課 / 社会史 / 法制史 / 地方志
研究概要

裁判・紛争処理制度と職役・雑役賦課方法の二つの矛盾を解決することが、南宋〜元代における日常的な地方行政の主要課題であったことを明らかにし、このニ側面の改革過程から明初改革の歴史的性格を考察することを目標に、今年度は次のような研究作業を行なった。
第一に、正史、法令集、文集、官箴などから南宋〜元代の裁判・紛争処理制度と職役・雑役賦課方法に関する史料を収集し、特に北宋末以来の提訴制度の整備過程、越訴の禁止の変遷に関する史料について整理を行なった。第二に、元代の地方行政改革の実態を明らかにするには明・清代の地方志の記事が有効であるため、首都圏の研究機関に赴いて明・清代の地方志を閲覧し、主に元代の地方官の伝記や遺愛碑などの記述を収集・整理した。第三に、本研究の意義を明確にするため、宋代〜明初期を対象とした社会史・法制史の成果を再検討するとともに,国内・外の最新の研究成果の収集に努め,宋代〜明初期の社会史・法制史研究の到達点を考察した。
以上のように、今年度は宋代〜元代史料の収集・整理と研究史の整理という基礎的作業に努めたが、来年度は今年度の基礎的作業を踏まえ、明初改革の歴史的性格の考察を総合的に行ないたい。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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