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1999 年度 実績報告書

古代マヤ社会における職業の専門化に関する基礎的研究-グアテマラ共和国アグアテカ遺跡出土石器の使用痕の総合的解釈-

研究課題

研究課題/領域番号 11710209
研究機関茨城大学

研究代表者

青山 和夫  茨城大学, 人文学部, 助教授 (70292464)

キーワード古代マヤ文明 / 職業の専門化 / 手工業生産 / 日常生活の復元 / 石器の機能 / 使用痕分析 / アグアテカ遺跡 / グアテマラ
研究概要

古代マヤ社会における職業の専門化に関する基礎的な研究を進めるために、中米のグアテマラ共和国アグアテカ遺跡から出土した古典期後期末(西暦800年頃)の3594点の石器の製作技術に関する基礎データを現地で抽出した。さらに、グアテマラ国立人類学歴史学研究所から587点の石器を借り受け、茨城大学で高倍率の金属顕微鏡を用いて石器の使用痕を分析することによって石器の機能を同定した。後者に関しては、以前現地で行った黒曜石とチャート製の計267点の複製石器による体系的な実験使用痕研究の方法論的枠組みに基づいて、各石器の使用部位、操作法、被加工物といった石器の機能の基礎データを抽出した。また、石器の使用痕を客観的に提示するために各石器の使用部位を中心に、カラースライドおよび白黒写真を撮影した。上記の石器の基礎データをコンピューターに入力してデータベース化した。マヤ考古学において、石器の機能の詳細な分析はまだ広範には実施されておらず、高倍率の金属顕微鏡を用いた大量の石器の使用痕分析をグアテマラの考古学で行っているのは本研究が初めてであり、学界に大きな影響を及ぼしつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kazuo AOYAMA: "A Pre-Columbian Obsidian Source in San Luis,Honduras: Implications for the Relationship between Late Classic Maya Political Boundaries and the Boundaries of Obsidian Exchange Networks."Ancient Mesoamerica. 10(2). 237-249 (1999)

  • [文献書誌] Kazuo AOYAMA: "El Intercambio y la Formacion del Antiguo Estado en el Sureste de las Tierras Bajas Mayas."XII Simposio de Investigaciones Arqueologicas en Guatemala. 911-941 (1999)

  • [文献書誌] Kazuo AOYAMA: "La Especializacion Artesanal y las Actividades Cotidianas en a Sociedad Clasica Maya: El Analisis Preliminar de las Microhuellas de Uso sobre la Litica de Aguateca."XIII Simposio de Investigaciones Arqueologicas en Guatemala. (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] 青山和夫: "外国考古学研究の動向(ラテンアメリカ)"日本考古学年報. 50.. 90-95 (1999)

  • [文献書誌] 青山和夫: "新しい古代マヤ文明観から異文化理解を考える-"マヤの水晶ドクロ"のいかさま"科学. 70(3). 170-174 (2000)

  • [文献書誌] Kazuo AOYAMA: "Ancient Maya State,Urbanism,Exchange,and,Craft Specialization: Chipped Stone Evidence of the Copan Valley and the La Entrada Region,Honduras."University of Pittsburgh. 223 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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