1.研究論文の発表 今年度初めより執筆した「国際関係のなかのモンロー宣言-メイニアモン論争の超えて-」。と題した論文が、平成13年3月、大阪外国語大学国際関係講座刊行の単行本『国際社会への多元的アプローチ』(巣山靖司教授退官記念論文集)に掲載され、当該研究課題に関する成果を広く公表することが可能となった。 2.在外研究調査(リサーチ・トリップ) 平成12年9月3日より同9月9日までの7日間、ヨーロッパ(イギリス、フランス)に研究調査に出かけ、ロンドン郊外キューの公文書館(Public Record Office)やパリの外務省外交文書室(Archives diplomatiques Ministere des affaires etrangeres)等において、上記論文の執筆に利用した当該研究課題に関するきわめて重要な第1次史科を含む資史料・文献を閲覧・収集し、比較的短期の滞在ながらも多大な学術的収獲を得ることができた。特に、ヨーロッパ国際関係との絡みでモンロー・ドクトリンを考察してゆくという知的展望が開けたことは、今後、研究をさらに深化させ、まとめてゆく上で大きな成果であった。
|