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1999 年度 実績報告書

経済学は知識をいかに捉えてきたか-知識中心型成長理論の学史的系譜-

研究課題

研究課題/領域番号 11730016
研究機関早稲田大学

研究代表者

若田部 昌澄  早稲田大学, 政治経済学部, 講師 (00240440)

キーワード知識の経済分析 / 経済学史 / 古典派経済学
研究概要

本研究は、これまで知識をどのようにとらえてきたかを、過去の経済学者たち、とりわけイギリスを中心とした古典派経済学者たちが経済成長・発展における知識の意義をどのように認識し、理論化したかを探ることを目的としている。そのときに、研究者がこれまで研究してきたジョン・レーという経済学者との比較が重要である。期間内において、本研究は次の3点を目標としている。
1)主たる目標として、レーの同時代人である1820年代から1830年代のイギリスの古典派経済学者たちが知識と経済成長との関連をどのように論じていたかを明らかにすること。
2)ジョン・レーとその同時代人だけでなく、その先人、後継者たちとの比較研究。
3)経済学において知識をどう捉えるかという問題を考察するための理論面の検討。本研究では学史的系譜に重点を置くが、現代の経済理論については幅広い検討が必要である。
この研究目的にそって、平成11年度は主に1)と2)の一部についての研究を行った。1)については、通常技術革新などに関心を示さなかったとされる1815年以降のイギリス古典派経済学者たちは、当時の活発な工業化を的確に捉え、経済成長に知識の創出が及ぼす影響について認識していた。こうした背景においてみるとジョン・レーの業績は、当時の経済学者たちのさらに先を行き、知識創出の経済学的分析にまで踏み込んだものとして高く評価することができる。この研究成果は、裏面の研究発表欄に掲載した近刊予定の図書の一部として発表した。また2)についてはジョン・レーに影響を受けたとされるオーストラリアの経済学者ハーンが知識の経済分析をどのように進めたかについて研究した。その予備的研究成果は、1999年度のオーストラリア経済学史学会(History of Economic Though Society of Australia)で発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masazumi Wakatabe: ""Beyond the Canonical Growth Model,"in Reflecting on the Canon"New York and London:Routledge. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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