平成12年度に行った研究は以下の通りである。 1 平成11年度に日本について行った調査と比較するため、ドイツについての資料収集、データベース構築を進めた。中心となる実証研究を大別すると、3つのカテゴリーに分類される。 (1)ドイツの行政界別の官公庁統計の収集と整理、データベース化 (2)ドイツの家電小売業の立地データの収集と整理、データベース化 (3)(1)(2)のデータベースを取り込めるGISソフトの選定と、GIS上の地図へのデータの張り付け作業 2 小売立地と都市構造の発展についての文献研究と関係業者へのインタビュー 大規模、及び中小規模家電小売業者、脇同購買組織などに対して、その立地戦略と、空間的な競争構造についてのインタビューを行った。 3 空間データ利用のための概念研究 日独の統計局に対して、空間情報と結合できるデータベースについての調査を行い、GISの設計思想と空間データの利用可能性について検討した。 <中心的作業の具体的内容> (1)ドイツの連邦統計局による1970年以降の卸売、小売事業所数の市町村行政界別のデータベースの作成 (2)ドイツの市町村行政界ベースの人口統計のデータ収集、データベース化 (3)協同購買組織等の協力を仰ぎ、1000件程度の家電小売業者についての売り上げ高規模、従業員数、住所、電話番号からなるデータベースの作成 (4)ドイツの連邦地理局発行の地図の収集、(全国、都市別)及び、GISデータの取り扱い、利用状況についての調査 (5)地図情報と、収集した小売りデータ、人口データとを結合できるGISソフトの選定と手法についての研究 (6)GISのソフトで解析可能なデータベースについての調査、導入検討
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