バクスターの8頂点模型の代数解析、即ちいわゆる頂点作用素の具体的な表示を研究した。この模型には楕円関数のモデュラスpと交叉パラメータと呼ばれるパラメータqがある.p=q^2かつq→1の極限についてはかなり以前から公式を得ていたが|q|<1の場合については多くの困難があった。しかし、p=q^3の場合には変形ビラソロ代数の表現論が応用でまることを発見した。具体的にtypeI,typeIIと呼ばれる2種類の頂点作用素を表示することに成功した。それに関して、多くの技術的な問題を提出できたと思われる。例えば楕円的q-KZ方程式の積分解の研究の糸口を与えていると考えられる。
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