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1999 年度 実績報告書

パフィアン型微分方程式の解空間の構造と対称空間上の積分幾何

研究課題

研究課題/領域番号 11740102
研究機関筑波大学

研究代表者

筧 知之  筑波大学, 数学系, 助教授 (70231248)

キーワードラドン変換 / パフィアン型微分作用素 / グラスマン多様体 / 積分幾何 / 対称空間
研究概要

平成11年度は、コンパクトグラスマン多様体、及びアファイングラスマン多様体上のラドン変換と、高階のパフィアン型微分方程式系との関係について研究を行なった。得られた結果は以下の通りである。
[1]G_<k,n>をR^nに於けるK次元部分空間からなるコンパクトグラスマン多様体とし、R^<p,q> C^∞(G_<p,n>)→C^∞(G_<q,n>)を対応するグラスマン多様体上のラドン変換となる。この時、R^<p,q>の像は、(s:=rank G_<p,n><r:=rank G_<q,n>の仮定の下で)2S+2階のパフィアン型微分作用素の零解の空間と一致する。
[2]ラドン変換の逆像を再構成する問題に於いて、次の形の反転公式を得た。
(仮定)s:=rank G_<p,n>≦r:=rank G_<q,n>,q-pは偶数、この時、DR^<q,p>・R^<p,q> f=f,f←C^∞(G_<p,n>),(Dは具体的に構成された(S+1)|p-q|次のパフィアン型微分作用素)
上記[1][2]の結果は、パフィアン型微分作用素がラドン変換と密接に関係している事を示している。アファイングラスマン多様体の場合も、これに対応する結果を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoyuki KAKEHI: "Integral geometry on Grassmann manifolds and calculus of invariant differential operators"Journal of Functional Analysis. 168no.1. 1-45 (1999)

  • [文献書誌] Tomoyuki KAKEI他多数: "Proceedings of the Conference in Safi"Chapman Hall-CRC(出版予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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