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2000 年度 実績報告書

超弦理論の非摂動論的定式化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11740147
研究機関京都大学

研究代表者

福間 将文  京都大学, 基礎物理学研究所, 助手 (10252529)

キーワード弦理論 / 超弦理論 / くりこみ群 / ホログラフィー / ワイル・アノマリー / AdS / CFT対応 / Hamilton-Jacobi方程式 / 非摂動効果
研究概要

1.ホログラフィー的くりこみ群の高次元化:AdS/CFT対応により、漸近的に反ド・ジッター(AdS)の時空を持つ(d+1)次元古典重力は、その境界においてd次元の場の量子論を記述する。我々は、こうした系を解析する上で有用なHamilton-Jacobi方程式について、それを系統的に解析する方法を開発し、さらに任意の次元でワイル・アノマリーを計算する処方箋を与えた。(酒井氏(京大基研)・松浦氏(京大基研)との共同研究)
2.ホログラフィー的ワイル・アノマリーの任意性:AdS/CFT対応を用いてワイル・アノマリーを計算すると、local counter termのとり方によって結果が変わりうる事が知られていた。我々は、その任意性がワイル・アノマリーにおいて常に全微分項としてしか現れず、物理的な影響を与えない事を証明した。我々はさらに、その任意性を考慮せずにすむ計算法を開発した。(酒井氏(京大基研)・松浦氏(京大基研)との共同研究)
3.AdS/CFT対応における高階微分の影響:ホログラフィー的くりこみ群はこれまで弦理論の立場からは、弦の最低次(ゼロモード)の有効作用を用いて議論されていた。我々は、弦の高次補正が入った場合について考察し、高次補正の影響が境界上ではhighly irrelevantな演算子の摂動を加える事に対応する事を示した。また、その演算子の影響について積分する処方箋を開発し、高階微分が入った場合でもホログラフィー的くりこみ群の構造が存在する事を示した。(酒井氏(京大基研)・松浦氏(京大基研)との共同研究)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masafumi Fukuma: "A Note on the Weyl Anomaly in the Holographic Renormalization Group"Progress of Theoretical Physics. 104. 1089-1108 (2000)

  • [文献書誌] Masafumi Fukuma: "Comment on Ambiquities in the Holographic Weyl Anomaly"Modern Physics Letters. A15. 1703-1707 (2000)

  • [文献書誌] 福間将文: "ホログラフィー的くりこみ群"日本物理学会誌. Vol.56 No.3. 195-199 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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