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1999 年度 実績報告書

高圧、極低温、高磁場下における強相関電子系のミュオンを用いた微視的物性研究

研究課題

研究課題/領域番号 11740215
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

髭本 亘  高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助手 (90291103)

キーワードミュオンスピン緩和 / 強相関電子系 / 多重極限 / 磁性 / 超伝導
研究概要

本年度は極低温下でのミュオンを用いた物性実験(μSR実験)を行うとともに高圧、高磁場下におけるμSR法の開発的研究、及びこの高圧装置を組み込むことが可能な極低温用冷却器の開発を実施した。
高圧下でのμSR実験の開発を行った。高圧装置は圧力に耐え得る強度を確保するために、厚い壁を有する。しかしこの条件は素粒子ミュオンを外から打ち込むμSR実験に困難を生じ、従来ほとんど行われていなかった。今年度は実際にビームを使いこの条件に対する最適下を行い、打ち込んだミュオンのうち50%以上を試料に止めることに成功した。これとは別にGM冷凍器を用い、液体ヘリウムを用いることなく極低温を得る装置の開発を行った。現在設計を終え、建設中が進行中である。来年度はこれら装置を用い、多重極限下において本実験を行う計画をたて、申請済である。
極低温下のμSR実験としては、異方的超伝導体UPt_3およびSr_2RuO_4の研究を行った。特にUPt_3では既存の冷却器の改造により従来の研究よりも低温までの測定を実施し、超伝導と磁性に関する新しい知見を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] W. Higemoto et al.: "Studies of Superconductivity and Magnetism in UPt, by μSR"Physica B. (未定). (2000)

  • [文献書誌] A. Koda, W. Higemoto et al.: "Magnetism of Anomalous A-phase in Ce_<1+n>Cu_<2+y>Si_2 A MSR Study"Physica B. (未定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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